当院で診療を行うリウマチ・膠原病疾患は、一人の患者さんがいくつもの愁訴を抱えており、診る医療者側も複雑に絡んだ問題点をひとつひとつ解いていかなければ治療はうまくいきません。このためにはリウマチ・膠原病の診療に充分な時間をかけ、一人の医師が中心となって全身を総合的に診て治療や解決に当たらなければいけないと考え、国立大阪病院(現:国立病院機構大阪医療センター)膠原病センターを退職し、リウマチ・膠原病疾患を専門としたクリニックとして1993年に大阪市中央区今橋に開設しました。2003年にクリニックの拡充にともない本町に場所を移し、現在は800人以上の方が通院されていますが、開設時から30年近く通院されている患者さんは150人以上おられます。このため当院では、長い年月のうちリウマチ・膠原病疾患に加え、加齢や合併症によって生じる高血圧、心疾患、慢性呼吸器疾患、慢性腎臓病、糖尿病、骨粗鬆症などのさまざまな慢性疾患に対しても総合的に治療を行い、永く継続して受診ができるように努めています。
また、診療に関しては主に理事長/院長が診察をおこないますが、時には他のリウマチ専門医の診察を介して、俯瞰的に病気を把握することも大切と考えています。また、患者さんも他の医師の意見を聞けるように、当院では複数の医師が診療を担当しグループ診療を行っています。
疾患名 |
受診患者数 2021年4月 |
2022年4月 |
2023年4月 |
2024年4月 |
---|---|---|---|---|
原発性シェーグレン症候群 |
200人 |
194人 |
184人 |
190人 |
関節リウマチ |
187人 |
201人 |
199人 |
198人 |
全身性エリテマトーデス |
144人 |
147人 | 145人 | 149人 |
全身性強皮症 | 69人 | 68人 | 67人 | 63人 |
多発性筋炎・皮膚筋炎 | 41人 | 38人 | 49人 | 49人 |
混合性結合組織病 | 25人 | 25人 | 24人 | 27人 |
血管炎症候群 | 12人 | 14人 | 12人 | 14人 |
ベーチェット病 | 17人 | 15人 | 17人 | 18人 |
背椎関節炎 |
10人 | 12人 | 10人 | 16人 |
リウマチ性多発筋痛症/RS3PE症候群 |
20人 | 24人 | 20人 | 23人 |